『仔羊の巣』坂木 司
ひきこもり探偵シリーズ2作目。1作目『青空の卵』からひきこもりのプログラマー鳥井と外資保健会社の営業坂木のまわりに彼らに関わる人々が増えてます。青春ミステリーなのかな?と読み始めたけど、これはカウンセリング系ミステリーというか…。鳥井と坂木、共依存関係な二人の心理描写は大島弓子の漫画を読んでいるような錯覚。大島先生の漫画が大好きなので、やはり好きな系統です。きれいすぎるとわかっていても涙腺を弱らせます。年のせいか…な。 スポンサーサイト
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『ミヒャエル・ゾーヴァ展』松屋銀座
![]() 本日松屋銀座にてやってしまった…ザ・散財。散財上等です。大好きなゾーヴァの生の原画を見てきました。本日のサイン会は9時半の時点で200枚分の整理券がすでに無くなったそうです。会場内では来場者の列がなかなか進みませんでしたが、おかげでゆっくりじっくり鑑賞できました。大好き。 |
1915Message バッグとポーチ
![]() 黒の柔らかな豚革で作ったトートバッグとポーチ。トートはA4サイズ(約24×30×5cm)内側にポケットが1つ付いてます。私は時々バッグの中にくるりと丸めてこのトートを携帯してます。書類入れにちょうどよい大きさ。柔らかい革のトートが欲しかったので作った製品です。画像だと柔らかさが伝わらないですよね。伝える工夫をしなくては。 |
『仏像の事典』熊田由美子
初心者の私が仏像関連本を本屋で物色し、この本を購入。何が決めてだったかというと、仏像が身につけている装束の『身にまとい方の図解』です。イラスト図解が秀逸…!というかシュールです。仏像、着付け教室的な。初心者にもわかりやすく書かれているのでタイトルにあるとおり『仏像の見方・楽しみ方がよくわかる』1冊です。 |
『国宝 阿修羅展』東京国立博物館
![]() 『阿修羅展』で購入したモノ。鹿サブレって…。いただいた招待券で行ってきましたが、もう1回行く気満々です。少年的で美しい阿修羅像ももちろん素敵ですが、甲冑姿で胸板厚く、肉感的な四天王が、もう…!不埒な気持ちでまたお会いしに行きます。 |
『李歐』高村 薫
人が人に出会う必然とか運命とか…。李歐の『生』が強烈な磁力で一彰を惹き付けたように、李歐は一彰の中の何に惹かれたんだろう?思いのほか、物語の結末が明るく美しいので泣きそうになりました。咲子さんには悪いけど李歐が作る家族の形と未来は桜の花のように美しい。 |
『カストラチュラ』鳩山郁子
シューメイカーの前のお話。悪趣味ではない上品なグロテスクとエロス。肉食と肉欲。この方の独特のフィルターを通して描かれた中華は美しくて、心地よく毒が回ります。シャーロット・リン、最強。可愛い。 |
裏メニュー・ブデチゲ
![]() 上野の某韓国料理店にて。そのお店のメニューにはない裏メニュー『ブデチゲ』です。シックな内装の上品系のお店なので、インスタントラーメンがどっかんと入るB級グルメのブデチゲは表のメニューに載らない。…のかな? 美味しいのに。6人であっと言う間に平らげました。 |
『ジェネラル・ルージュの凱旋(下)』海堂尊
映画を見た後に読書。やはり将軍が神。かっこいい。映画の画像が記憶に残っているせいで28章からは文字を追いながら臨場感に圧倒されました。はぁはぁ。将軍と佐藤ちゃんの関係がすごくいい。『チームバチスタの栄光』の次にこれを読んでしまったので『ナイチンゲールの沈黙』をこれから読みます。 |
蒸気式吸入器
![]() 先日行った東大の小石川分室『驚異の部屋』のガラスケースの中に展示されていた蒸気式吸入器。これとほぼ同じモノが昔、家にありました。風邪でのどを痛めるとこれに口をあてて薬入りの蒸気を吸入した子供の頃の思い出。あまりに懐かしくて写真に撮ってみました。というか普通に使っていた物がガラスケースに展示されていて驚きました。そんなモノを使っていた自分にも驚きました。 |
『プラチナ・ビーズ』五條瑛
情報戦の無法地帯、日本。プラチナ・ビーズの意味が心に突き刺さりました。シリアスな物語とは別にどの登場人物も癖があってなおかつ魅力的です。米軍防衛省の下請けアナリストで自分の立ち位置が曖昧な葉山、ドS陰険無駄に美形な上司エディ、純粋軍人の体力馬鹿坂下、葉山の親代わりで癒しキャラ田所、葉山の同僚で葉山より男らしい野口(女だけど)、そして極めつけ謎のフェロモン・テロリスト、サーシャ。シリーズなので続きも気になります。 |
『驚異の部屋』東京大学総合研究博物館・小石川分室
![]() ![]() 小石川分室の『驚異の部屋』展へ。動物剥製や植物・鉱物標本、工学模型や図面や機器…。学術的な説明はほとんどなく、これはアート作品として鑑賞するものなのだなぁと実感。展示什器もアンティークな趣味の強いものを選んであり、好きな人には悶絶の空間です。悶絶しました。しかも無料、フラッシュをたかなければ撮影 OK。なんという太っ腹。小石川植物園も含めて何度でも行きたい場所です。 |
道端の藤の木
![]() 70リットルの青ポリゴミバケツから藤の木が見事な枝振りで綺麗な紫の花を咲かせてました。…ていうか何これ。適当な植え替えの鉢がなくてとりあえず身近にゴミバケツがあったから、ということでしょうか? ★サイトの newsを更新しました。デザインフェスタに出展します。 5月17(土)18(日)両日参加。詳しくはnewsをご参照くださいませ。 |
『ペット・セマタリー』スティーヴン キング
89年に映画化されホラー映画に区分されていますが、描かれているのは愛する者を突然失った時の壮絶な喪失感。それ故に犯す愚かな過ちでした。原作を読んで号泣したのを覚えてます。あまりにすんなりと感情移入できるので恐さや哀しさを通り越して激痛読書。主人公が愚かな選択をしてしまう過程が理解できすぎる…。例えば火葬ならば、否応無く未練を断ち切る事ができるのかもしれないな、とか思ったりして。 |
『リボルバー 青い春』
松本大洋の漫画が原作。松田龍平版『青い春』もこちらの『青い春』もどちらも青春の痛さが出ていて切なくなりますが、こちらの方は優しい視点で語られる物語。子供の秘密基地のようなエロ+カオスな部室、ゴミだらけの新宿の早朝、コージの着ぐるみ、海、それらを包むカノンの音楽。丁寧で上品。幸せなら手を叩こう、の『青い春』のぶちまけるような吐血感と対照的。どちらも好きです。 |
『シューメイカー』鳩山郁子
ロータス・シューつまり『纏足靴』、靴の持つフェティシズム炸裂。銅版画のように美しい絵はグロと背中合わせだけど汚濁を内包した美しさに魅かれます。やーもう、好き。シャーロット・リンの可愛さと切ない過去にグッときます。 |
『クラシックホテル案内』甲斐みのり
現実逃避。宿泊施設としてのホテルじゃなくて舞台装置としてのホテル。というか、本見てるだけでうっとりできます。たまらん。全ページフルカラーだったらよかったのに。宿泊する部屋の机にはホテルのレターセットやポストカード(ホテル全景)が置いてあるのが理想です。 |
映画『ジェネラル・ルージュの凱旋』
海堂作品はまだ黄色の本しか読んでないのですが今回原作を読む前に『ジェネラル・ルージュの凱旋』を見てきました。面白かったです。これでまた読みたい本リストが増えた…!堺雅人さんの表情は『泣き顔と怒り顔と笑い顔が同時に混在する』という不思議な見え方をする事が頻繁にありませんか? しかも妙に色気があって目が離せなくなりました。おわー。 |
『Seqence#000』sachie maeda solo exhibition
![]() 吉祥寺のgallery re:tail、写真展『Seqence#000』へ。前田さんの目を通して切り取られた風景はギャラリーの壁に別世界の窓を取り付けたよう。素敵でした。そして写真集を購入。 gallery re:tail 4/8~13 12:00-19:00(最終日 16:30) 東京都武蔵野市吉祥寺本町3-12-9 潤マンション#103 |
喜久月(谷中)にて
和菓子って食べてしまいたくなるほど可愛くて美しい。桜が満開を過ぎて花吹雪を散らす中、久しぶりに会った友人とぶらり谷中散歩。2時間ほどの散歩でしたがリフレッシュできました。
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洗濯ハンガーに吊るされた魚の干物と猫
人通りのない路地、店の裏手に吊るされた魚の干物。犯行現場は押さえられませんでした。いや、もしかして他の猫から魚を死守している警備猫なのかもしれません。なわけないか。 |
不忍池の桜
![]() 夕方にぶらりと花見に出かけました。上野の不忍池の桜も満開です。画像はソメイヨシノ。限りなく白に近いうす桃色の花弁が本当に綺麗。風が吹くと花吹雪が舞います。人が多い所で見る桜は安心して見れますが、人の居ない場所で満開で咲く桜を見るとなんだか逃げ出したくなります。ぞくぞくする!異世界の扉が開きそうな怖い美しさ。 |
『川の深さは』福井 晴敏
人生に疲れた中年警備員・桃山がケガをした少年・保と一緒にいた少女・葵の二人を匿う事をきっかけに国家レベルの陰謀に巻き込まれ…というか自ら飛び込む。怒濤のアクション、ドラマチックな展開、とても面白かったです。個人的に保は少年設定ではなく青年設定の方がリアルにイメージできそうでした。少年だとすると完成し過ぎの感が…。ヤクザの金谷と桃山の関係もグッときます。表題『川の深さは』の意味についてエピソードや象徴としての川が何度も出てきて印象に強く残りました。 |
『疑心 隠蔽捜査3』今野敏
シリーズ第三弾。堅物竜崎の揺れる恋心が人間臭く…というかとても可愛くて相談された伊丹の心中も笑えます。テロ絡みの攻防ストーリーが主軸にありつつも、このシリーズの面白さは竜崎に対していかにキャラ萌え(!)できるかどうかにかかっているなーと思いました。竜崎を単品で好きになってしまったので第四弾も楽しみです。 |
『北極警備隊』三宅乱丈
かわいい白くま(凶悪)との死闘やブラックな展開がツボです。隊長の変身人格のバリエーションがすんばらしく、キャサリン副隊長の辛い恋に涙。たまに読み返しては何度も同じところで笑ってしまうシュールで破壊力あるギャグ漫画。生命力強めの絵がかっこ良くて好きですv |
骨董市にて
![]() 本日の骨董市での収集品の一部。どうみてもがらくた。でも目に止まった途端にどうしても連れ帰りたくなって手を出してしまいました。高価な品物は目の保養のみ。手に入れた自分的お宝はスタンプ100円とか時計の文字盤500円とか瓶300円とか、そんなモノ中心です。でも満足。 |
『果断 隠蔽捜査2』今野敏
シリーズ第二弾。息子の不祥事から降格人事で大森警察署長になった竜崎。周囲との軋轢など少しも意に介さず、貫かれる竜崎の合理主義と正論と正義は変わりません。前回少しだけ登場した印象最悪の戸高刑事が第一印象を裏切る魅力キャラに変化したのは驚き。竜崎にしても戸高にしてもその人間の別面をわざとらしくなく、自然にエピソードに織り込んでいくので気が付けば好きになってしまいます。主軸の事件の展開も面白いしキャラも立ってるし本当に面白い警察小説。 |
『プリン・ア・ラ・モード』横浜ニューグランドホテル
![]() 横浜へ。ホテルニューグランドの『ザ・カフェ』にてプリン・ア・ラ・モードを堪能。ここが発祥の地だそうです。プリンにアイスに生クリームに果物が足付きのガラスの食器に乗っている、これぞ正しいプリンアラモードの姿。昭和っぽい。もったいぶった名前からして、子供の頃には特別な食べ物でした。 |
『スノウ・グッピー』五條瑛
極秘機密『グッピー』を搭載した自衛隊機が日本海に墜落しグッピーをめぐる国際諜報戦勃発、誰がスパイなのか?というエスピオナージ小説。グッときたのは技術者・三津谷に関わる男たち。筆頭は自衛官・宇佐見二佐。宇佐見にとって三津谷は信念を補強する大事な存在なのはわかる。でも宇佐見は三津谷を好きすぎる。金の匂いを嗅ぎ付けて三津谷につきまとう江崎も三津谷には非情になりきれそうにない感じ。三津谷がモテモテです。とても楽しく読了。 |
『One Hundred Aspects of the Moon』
月岡芳年の『月百姿』シリーズの洋書の画集。オールカラーで見る事が出来て、さらにお手頃価格。場面の切り取り方やバランス、構図、的確な線は何度見てもため息が出ます。どうしたらこんな風に見た事ないものを紙の上に再現できるんでしょうか…。すごいなー。山中鹿之介の絵の解説がShikanosukeではなくKikanosukeになっている小さい間違いを発見。探せば他にもありそう。洋書だからそこら辺はご愛嬌です。 |